日記
最近になって、ほうれい線まではいかないけれど、頬のたるみによる鼻回りの影が徐々に濃くなっていることに気づいた。初めは受け入れたくなくて、気のせいかなと鏡の前で口の中を空気でいっぱいにしたり、車のミラーに映っている自分の顔がふいに見えたとき…
ANAのセールで東京行きの便とホテルを友達とノリで予約し、そこから数か月経ってついに旅行に行ってきた。2泊3日で2日目は友達と別行動、1日目と3日目は観光という予定で。1日目は三鷹の森ジブリ美術館に行ってきた。水族館も旅行初日に行こうか迷っていたけ…
年を重ねると日々を過ごす上で知っていることが蓄積されて、新鮮さを感じにくくなってしまう。手を伸ばさなければ掴めない情報がある。家庭料理なんてその最たるもので、家庭料理において知らないものはほとんどないかも!と思えてしまう。大体のメニューは…
人との関係を深めることと、自分のやりたいことをやることと、やるべきことをやることのバランスを上手くとれずにいる。これは今に始まったことではなくて、病気をしてから、というかよく考えたら幼い頃からずっとそうなんだけど、あるタイミングでは勉強ば…
予感がする。手を伸ばす前から、それを失くす予感が。 いつも同じことを繰り返しているから、容易に想像がついてしまう。 ね、君は。ああ、私は。 他者を知りたい欲望は留まることを知らない。 その人の歩きぶり、呼吸の仕方、姿勢、造形、表情、所作、話し…
アフタヌーンティーとやらが日本で流行り出したのはいつ頃なんだろうか。イギリスの文化だと思うけれど、詳しくは知らない。紅茶などを飲みながらスコーンやケーキ、サンドイッチなどの軽食を楽しむ習慣のこと、だと思っている。日本だとちょっと良いカフェ…
正確には拾った。多分。まあ怪しくはなかった。だって知り合いの友達で顔見知りだったから。その知り合いに絶大な信頼を置いていたので、警戒することを忘れていたのかもしれない。 拾ったとき、猫はとにかく震えていた。寒さにではない。おそらく病によって…
最近コミュニケーションが上手くいかないと感じることがある。受け手が意図を読み取れないという問題は相手側の問題であるからさておき、はたして自分の思っていることをこの表現で伝えきれているのだろうか、という疑問が書くたびに(話すたびに)起こって…
洗濯物の乾き具合や日差しの暖かさなどから都会で微かな春を感じていた一方で、先週から一週間ほど田舎の山(祖父母の家)に滞在していたところ、疑いようもない春を体感したのでやっぱり自然はすごい、となった一週間だった。 まず花粉がすごい、いやでもこ…
私は今でも学生の頃の夢をよく見ている。そしていつも似たような展開になる。学校へ行こうとして忘れ物やトラブルが起こり、行けない夢。学校で次の授業に向けて教室を移動するのに、一人だけたどり着けない夢。何の暗示かよく分からないし、夢占いは興味も…
お茶といいながらコーヒーであることが多いのだけれど、とにかくほっとできる時間を午後につくることにしている。朝は豆を挽いてコーヒーを淹れるけれど、昼は活動しているため、専らインスタントコーヒーを飲む。説明書き通りの分量で作り、牛乳を加える。…
秋っぽさのあるイヤリング 彼女が見えた。信号を渡った先にいる。信号は青になるまでかなりの時間がかかる。お互いどこを見たらいいか分からず、あちらこちらへ視線をやっていた。青になる。自ずと正面を互いに向いて笑顔で挨拶する。 目的の街へ向かう道中…
石垣に生えた苔や蔓を取り除く作業をしていたら、オレンジ色と黒の縞々模様が目に入り、ぎょっとした。 「死んでるね」 私の側で作業していた母がいう。大きなスズメバチが石垣の植物の陰にとまった状態で動かなくなっていた。スズメバチの胴体は未だに綺麗…
よく調べてはいないが、まめに少しずつ掃除をすることを「こそうじ」というらしい。こそうじをしたいと思いながら、人を招かなければ掃除をしないといういつもの体たらくで人が来る数日前に大掃除をしている。 掃除の仕方が基本的に分かっていないため、何か…
愛という言葉が氾濫していて、「愛」を見聞きしない日はない。貴方も私も愛については考えていて、それでも実態は分からずじまい。確信をもって言う者が現れれば胡散臭さを伴って宗教じみてくるし、論理を突き詰めれば哲学として成り立つものの、実感とはま…
夢のような日々を過ごしている。理想形としての日常生活を送っている感触がある。会いたい人に会って、したいことやしなければならないことをして少しずつ経験を重ねていく。 とあるデザイン画を見て何か触発されたような心地がした。自分の特徴を思い出した…
世の中は時に残酷で、時に優しく淡々と動いている。経過が痛みを伴うこともあれば、時の流れによって癒えるものもあるようだ。私はここ最近認知がはっきりしていない。眠るように日々を過ごしている。「認知がはっきりしていない」とは、子どもが物心のつく…
毎日目にするベランダの植物は、毎日目にしているのに日によって違って見える。その日晴れているか雨かでは明らかに違う。けれど、晴れ続きの日に違って見えると、私は自分の中で何かが起こっているとしか思えない。植物は眩しい輝きを放って空に向かって伸…
自分は熱心な仏教徒ではないのだけれど、他宗教の良さを力説されればされるほど、仏教に立ち返ってしまうのだった。おそらくそれは理屈として仏教が良いと判断しているのではなく、自分がそのような地盤、文化圏で生きてきたからだと思う。文化として一宗教…
日常をしたくなくなった。幸福に浸りたくなくなった。鬱だ。脱力して、何もできなくなる。いつものように目覚めるのが嫌で、目覚めると絶望した。いつも通りを押し付けてくる日常が嫌でたまらなくなった。かといって非日常を愉しむ余力もない。力なく横たわ…
虚構について語れたら楽なのになと思ったり、現実について語れたら楽なのになと思ったり、私はとにかく思うことで忙しい。そうして何も語らないまま思いはどんどん記憶に埋もれていく。 あの人と連絡が取れてないとか、この人に連絡しなきゃとか、そういう関…
どうしても離れられないのは、私の好きなコード進行を使っているからで……と言い訳を頭の中でなぜか考えながらある音楽のことや彼を思ってしまう。「思う」というのはあてもなく空を旋回しているような感じであって、何かこう、ときめきを持ったり、あるいは…
苦玉を口の中ですり潰している。今ひとたび失ったものについて動かぬ頭でぼんやりと考える。この苦さでは目が覚めない。目覚めたくもない。少し前では考えたくもなかった。考えたくない時は抜け殻のような人と抱き合えばいい。揺られている腕の中で思い出す…
蝉が死に絶えた。私が鬱で病んでいる間に。少し前まで命の奔流を感じさせる蝉の鳴き声が、焼けるような日差しがあった。色彩豊かな、過剰な外の世界があった。エアコンの効いたそのひやりとした部屋の中で外界とのギャップに死を見ていたのに。 私は先日のブ…
七月十四日。正午。溢れんばかりの光を存分に吸い込んだカーテンを見遣る。気になってカーテンを少し開けると、触れた指が温かく、何か生命に触れたときのような生っぽさを感じる。無論相手はカーテンである。返事はない。しかし、変な思考を巡らせるおかげ…
天然石の丸ビーズが光を透過し、反射してキラキラと輝く。薄い緑や青色の涼しげな色の珠が連なる。数珠のようなブレスレット。白い壁に画鋲を打ち、そこに引っ掛けて写真を撮る。太陽光が良い仕事をしてくれる。真っ白な壁に映えるアクセサリー。あの人に見…
天然石の丸ビーズが光を透過し、反射してキラキラと輝く。薄い緑や青色の涼しげな色の珠が連なる。とある文章を読んで私がイメージしたものだ。流麗だ。 読んでそんなことを思う文章にはなかなか出会えない。上手さという物差しとも違うような気がする。知り…
最近小説を書いている。私小説に分類されるのかな。登場人物や物語自体はフィクションなのだけど、思想的な部分や、感じ方、時に出来事まで本当のことを書いている。この小説は、私が中学・高校の頃に書いていたものだった。主人公が絶望して壊れてしまうと…
美味しそうな匂いがたちこめている。この時間が何より幸福でたまらない。煮込み料理というのは時間をかけなければならないけれど、手数がさほどかからないので簡単で良いなあと思う。時間がかかっているのでなんとなくありがたい気持ちにもなれるし、実際人…
気がつけば4月ももうすぐ終わり。日記を書きたい気持ちは常日頃あったのだけれど、なかなか時間と体調の都合が良い時が見つからず現在に至る。ここ最近考えていたことなのだけれど、私は読んだ人が幸せな気持ちになるような書きものをしたい。ところが、そう…